【シングルマザーの副業】収入が増えてきたら開業届の提出は必須？忘れていた場合どうなる？

近年の副業ブームにより、シングルマザーで会社員として働きながら副業を始めたママも増えてきています。

中には、YouTubeやインスタグラムを使って「本業より収入が増えた」という方もいらっしゃるでしょう。

そんな時に疑問に思うのが「開業届を提出しなきゃいけないのか」ということ。

今回は、副業を始めたママに向けて開業届の提出義務やメリット・デメリットについてご紹介します。

知っておいて損はない知識なので、ぜひ参考にしてください！

結局、開業届は出さなきゃいけないの？

開業届は、個人事業主として事業を始める上で非常に重要な手続きです。

本来であれば事業を始めた段階で１ヶ月以内に開業届を提出する義務があります。

【提出期限】

事業の開始等の事実があった日から1か月以内に提出してください。
なお、提出期限が土・日曜日・祝日等に当たる場合は、これらの日の翌日が期限となります。
▶国税庁サイト

国税庁サイトにもしっかりと明記されていますよね。

とはいえ、事業のスタート段階では収入が0の方も少なくなく「売り上げが増えてきてから…」と提出していない方もいらっしゃるようです。

結論から言うと、開業届の提出義務があるからと言って提出しないことによる罰則はありません。

確定申告をし、きちんと納税さえすれば開業届の有無はどっちでもよいのです。

開業届を提出するメリット

開業届を提出することで

1.青色申告で節税ができる

青色申告とは、個人事業主や会社が、自分の事業の収支をきちんと記録して、税金を計算する際に、国から認められた特別な方法で申告することです。

青色申告をすることで、65万円の特別な控除が適用され税金がお得になります。

青色申告を行うためには、開業届のほかに「所得税の青色申告承認申請書」の提出が必要です。開業届の提出だけでは、白色申告しかできないので注意しましょう。

※会社員が副業する場合、その副業が事業として認められるかは一定の要件があり最終的には税務署の判断によります。
▶詳しくはこちら

2.屋号を名義とした銀行口座が開設できる

屋号名義で金融機関の口座を開設するとき、銀行にもよりますが開業届の控えが必要となります。

個人名に屋号を付け加えた口座の開設ができるため、

• 個人名義の口座より屋号名義の口座の方が信用力が増す
• 自分の本名を明かすことなく（屋号で）取引先に振り込みができる

など様々なメリットがあります。

3.職業の証明となる(保育園など書類)

開業届の写しが、職業の証明になる場合があります。

例えば、保育園の就労証明書の代わりにもなるため本業で時間が満たない場合でも、副業の時間と合算することで保育園に通い続けることができます。

開業届を提出するデメリット

1.失業手当を受けられなくなる可能性がある

雇用保険制度では、会社の離職から過去2年間のうち、一定期間の雇用保険被保険者期間であれば失業時に基本手当を受給できるようになります。

しかし、失業手当は次の就職までの安定した生活を目的とした制度のため、開業届を提出している場合、退職後も基本的に失業手当を受けられません。

失業保険を受け取れないのは非常にもったいないですよね。

ただし、副業の場合は例外もあるとのことなので、諦めずにハローワークや税務の専門家に一度相談することをおすすめします。

2.扶養から外れてしまう場合がある

扶養には、税金の扶養と社会保険の扶養の2つの意味がありますが、どちらも条件を満たない場合は扶養から外れてしまいます。

とはいえ、シングルマザーであれば配偶者がいないため、同居の親がいない場合はこちらには該当しないでしょう。

【加入ほぼ不可】会社員×副業の場合の小規模企業共済

かなりニッチな情報にはなりますが会社員がメインの場合、小規模企業共済への加入はかなり厳しいみたいです。

このような情報を探されている方は、→こちらの記事が参考になると思うので見てみてくださいね。

【おすすめ】開業届の提出方法

提出方法は主に4種類

開業届を提出するための特別な費用はかかりません。

電子申告や郵送をする場合、専門的な用語や知識が必要なため事前に調べることが大切です。

開業届サイトであれば、サポートも充実していて無料で利用可能なので個人的にはおすすめです。

▶気になる方はこちら

もう少し税務のことを学んで行動したい方には、分かりやすくてタメになる本を読んでからでも遅くはないでしょう。

開業届のよくある質問

開業届の書き方が分かりません

直接出向いて税務職員さんに書き方を教えてもらうか、こちらの無料サイトを活用しましょう。

収入がいくらになると出すべき？

一般的には開業して1か月以内とルールで決まっています。

年間所得20万円を超えると確定申告が必要なことから20万円を超えてから提出される方も多いようです。

ぴよたそ

20万円未満でも、少しでも利益があると住民税の申告は必要みたいだね

よく分からない場合は、税務署にお問い合わせされると良いでしょう。

所得とはどこの数字ですか？

所得は、1月〜12月の売上から経費を差し引いた金額のことを指します。

開業届は早めに提出しておこう

＼本記事をまとめると…／

シングルマザーとして「収入源をふやすこと」はとても賢い選択です。

・家計管理
・副業
・投資

これらを徹底することで、自然と手残りも増えていき精神的負担も減っていくでしょう。